株式会社 STNet 様 Powericoサービス説明会・勉強会 に参加してきました!

SE 郷田

こんにちは、エス・ワイ・シーの郷田です。
厳しい暑さが続いていますが、朝晩は秋の気配を感じますね。

先日、株式会社 STNet様主催 Powericoサービス説明会・勉強会 に参加させていただきましたので、その内容と感想をご紹介いたします。

プログラムは以下の2部構成でした。
第1部:技術者向けSTクラウドFLEXサービス説明
第2部:販売パートナーさまからPowericoの活用事例紹介

では「第1部:技術者向けSTクラウドFLEXサービス説明」の前提となる、「STクラウド サーバーサービス」から。

STクラウド サーバーサービス

STNet 様が運営されているクラウドサービスが「STクラウド サーバーサービス」です。
月々の料金を支払うことででデータセンター内にあるサーバー機能を利用することができ、サーバーの導入などに必要となる費用を削減することができます。
ニーズに合わせて以下のタイプから用途に合うものを選択するかたちになります。

①FLEXタイプ
  利用者自身でWebポータルから自由にサーバーの構築が可能

②プレミアムタイプ
  利用者のご要望に応じて個別にサーバーを用意 (オーダーメイド)

また、こちらのサービスはLGWAN (総合⾏政ネットワーク) にも対応されているとのこと。
今回のプログラム第1部はこの中の「①FLEXタイプ」に特化したサービス説明会でした。

第1部:技術者向けSTクラウドFLEXサービス説明

STクラウドFLEXサービスの中には「Vコース」(物理サーバーを数社で共有し、必要な分仮想マシンを利用)と「Pコース」(物理サーバーを1社で占有)があり、必要なサーバー環境に応じてコースを選択します。

特にVコースの仮想サーバーの場合、必要に応じてCPU数やメモリ容量を変更することで月額料金が変わってきますので、細かく調整することで、料金を抑えていくことが可能です。
また、ディスクの容量が足りなくなった場合、有償にはなりますがオプションで追加していくことができますので、スモールスタートで軌道に乗ってきたら拡張して対応していくといった運用もしやすいのではないでしょうか。

操作するWebポータルですが、プロジェクト単位で系統ごとに色分けされたvLANに仮想ファイアウォールやサーバーを文字通り設置していくイメージです。
グラフィカルな画面のおかげで、分離して考えがちなネットワーク環境とサーバーが一元管理でき、非常にわかりやすいと感じました。

ゲストOSはWindows系OS、Linux系OSともに構築可能で、準備されたOSテンプレートを使えば手間なくサーバー構築が可能です。
(ゲストOS で Windows 、 Redhat を選択する際は、別途ライセンス費用が必要となります)

また、構築の手間はありますが、手元のインストールメディアのOSイメージをアップロードしてサーバーを構築することも可能で、一時的に試用版OSで検証用環境を作成するといった変則的な運用もできます。

仮想ファイアウォールについては、一般的なルーティング・NAT・接続ポリシーの設定が可能で、決められたグローバルアドレス以外から接続を拒否する、といったことも簡単に設定できます。
こちらの操作画面もグラフィカルなGUIですので、不慣れな方やCLI苦手といった方でも取っ付きやすいかと思いました。

この仮想ファイアウォールですが、有償オプション機能で仮想VPN機能とロードバランサ機能を利用することもできます。

終盤でSTクラウドFLEXサービスの新機能のリリース予定についての発表もありました。
あくまで予定とのことですが、確かに今から必要になるだろうと思われる機能や顧客からのニーズを反映した機能など意欲的にサービス改善に取り組まれているなと感銘を受けました。
一般的にクラウドサービスのサービス改善はフットワークが重いイメージしかなかったですが、その対応の速さにも驚きました。

Powerico(パワリコ)とは

STNet 様が運営されているデータセンターです。

特徴として

・過去100年間震度6以上の地震がゼロ、液状化危険度の低い強固な地盤
・津波の影響を受けづらい海抜14.5mの高台に立地
・基幹送電網と直結する異なる変電所から、本線・予備線の2系統受電
・⼀般電柱を使⽤せずに地中管路を通しているため、断線のリスクが低く災害に強い
・電源容量は1ラック当たり最大定格21kVAと高い電源供給力を実現


強固な立地条件はもちろんのこと、電力関連の徹底ぶりはさすが電気通信事業者ですね。
強みをうまく活かされているなと感じました。

今回の Powerico サービス説明会・勉強会では、希望者はPowericoの合同視察にも参加できました。
残念ながら私は時間の都合がつかず、今回は泣く泣く不参加とさせていただきましたが、次回のPowerico サービス説明会・勉強会では、是非見学させていただこうと思っています。

Powericoのサービスについて

IT資産を設置するためのラックと付帯する環境(電源、空調、物理セキュリティ)を提供するハウジングサービスと、ラックを設置するためのスペースと付帯する環境(電源、空調、物理セキュリティ)を提供するコロケーションサービスを展開されています。
また、上記STクラウドFLEXサービスもPowericoで運用されているとのことです。

第2部:販売パートナーさまからPowericoの活用事例紹介

他社様の活用事例は割愛しますが、目を引いたのがサービス間コネクティビティサービスを利用することにより、STクラウド サーバーサービスとハウジングサービスを併用することで、より安価で安定したサービスを展開している事例でした。
同一データセンター内で組み合わせることで、高速、低遅延での接続が可能な環境をうまく活かしているな、と感じました。

また、Powericoから大手パブリッククラウド向けに専用ネットワークで直接接続する「ST-WANダイレクトコネクト(クラウド接続)」などのご紹介があり、データセンターやサービスの拡張性・利便性の向上に注力されておられる点にも感銘を受けました。

まとめ

クラウドサービスのイメージは、「安価だが小回りが利かない」「サービス提供事業者の都合で自由にならない部分が結構ある」といった印象でしたが、STクラウドFLEXサービスは利用者が比較的自由に設計/設定できるのがいいと思いました。

だからと言って、監視運用も利用者が全てやらないといけないというわけではなく、専門技術員から24時間365日体制でサポートを受けることもできますので、ひとり情シスなどで運用をしている方はかなり助かるのではないでしょうか。
ハウジングサービスやパブリッククラウドとの連携も、アイデア次第でいろいろ活用できそうだと感じました。

また、説明会・勉強会後の情報交換会ではSTクラウドFLEXサービスのWebポータルを開発されているエンジニア様や他社エンジニア様と歓談できたことも、非常に刺激になりました。
こういった場でエンジニア同士が顔を合わせる機会はあまりありませんので、とても有意義な時間でした。

以上、「 STNet 様 Powericoサービス説明会・勉強会 に参加してきました! 」でした。
是非、次回記事もご覧ください。