Proxmox VEでHCIを組んでみました

こんにちは!エス・ワイ・シーの岡本です。

以前の記事でProxmox VEをご紹介させて頂きましたが、今回はその続きとなります。

いきなり結論から入りますが、ご覧の通りproxmox-node1~node3で3台構成のクラスタを構成することが出来ました。

各ノードにosdと呼ばれるストレージの概念を作成し、cephがそれを1つに束ねることにより、クラスタ内部に共有データストアを作成するHCIとして動作する仕組みとなっています。

proxmox-node1上にWindows Server 2019(WS2019)の仮想マシンを作成してみました。

ここでproxmox-node1をわざと停止させると・・・

proxmox-node2にWS2019が移動しました!

今回Nested環境かつ、ネットワークも1Gbで検証していましたが、それでも意外とスムーズにHAが動作していました。

ただ、構築する過程はやはりVMwareとは異なっており、モニタ、マネージャ、メタデータサーバなどVMwareでは見かけないコンポーネントが必要になります。

現時点では日本国内でのハードウェアベンダーによる検証、サポートなどは明言されておらず、まずは検証・開発環境で使用して頂きながら本番運用を検討する流れになるかと思います。

VMware/Broadcom騒動によりProxmoxも含めた他のハイパーバイザが活発になる可能性がありますので、また新たな動きがあれば本ブログでご紹介したいと思います!