ChatGPT 機能紹介② ~カスタムGPT(概要編)~

秀高

こんにちは! SYC 秀高です。
最近は青空が広がる日が増えてきて、蝉の鳴き声にも本格的な夏の到来を感じます。
冷たい飲み物が手放せない季節になってきましたね。

今回は、ChatGPTの注目機能「カスタムGPT」について、その概要やメリット、活用方法をわかりやすく紹介します。
カスタムGPTとは何か、通常の個人利用との違い、チームで運用する利点、具体的な活用例、そして効果的に使うためのTipsまで、実践的な視点でまとめました。それではさっそく本題に入りましょう!

カスタムGPTとは?チームプランで広がる可能性

カスタムGPTとは、ChatGPT上で自分専用のチャットボット(AIアシスタント)を作成できる機能です。
あらかじめプロンプト(指示文)や知識ベースを設定した「マイGPT」を作り、定型業務や特定分野に特化した応答をしてくれるオリジナルAIを簡単に構築できます。
プログラミング不要で扱えるため、専門知識がなくても自社向けのチャットボットを用意できる点が魅力です。

中でもTeamプランでは、このカスタムGPT機能をチーム全員で共有・活用できます。
通常の個人利用(ChatGPT Plusなど)でもGPT作成自体は可能ですが、公開すると誰でもアクセス可能だったのに対し、チームプランでは社内限定公開にできるのが大きな違いです。

たとえば営業チームのメンバー全員で共通の営業用GPTを使ったり、エンジニア同士で技術質問に答えるGPTを共有したりと、チーム内コラボレーションに最適化されています。

さらに管理コンソールでユーザー権限を設定したり、GPTの公開範囲(チーム内限定か外部共有可か)も細かく制御可能です。

また、カスタムGPTではファイルアップロードによるデータ読み込みも行えます。つまり社内の文書や資料をGPTに学習させ、知識を持たせることができます。これにより、単なる定型応答だけでなく社内の業務知識を反映したAIアシスタントを作成できるのです。通常のChatGPTがその都度プロンプトを入力して対話するのに対し、カスタムGPTは「ひな形」や「テンプレート」としてノウハウを蓄積できる点で大きく異なります。Teamプランなら作成したGPTをチームメンバー全員で共有できるため、その効果はチーム全体に波及します。

アップロードしたファイルは、そのカスタムGPTの内部でのみ使用され、他のGPTや外部からは参照されません。
ファイル内容は学習に使われず、暗号化された状態で安全に保存されます。
さらに、Teamプランでは公開範囲を「チーム内限定」に設定できるため、社内資料も安心して活用できます。

チームでカスタムGPTを使うメリット

チームプランでカスタムGPT機能を活用すると、個人利用以上に多くのメリットがあります。ここでは、チーム運用ならではの主な利点を見ていきましょう。

ナレッジ共有がスムーズに
カスタムGPTに自社のノウハウやFAQを組み込めば、知識を全員で共有可能に。
調べものの時間を短縮できます。

部門ごとに最適化できる
営業チームには営業専用GPT、技術チームには技術に詳しいGPTなど、業務内容や目的に応じてGPTを分けられます。
特化型のGPTを作成することで回答精度もアップ。

・コラボでさらに効率化
作ったGPTはチーム全員で共有・コピー可能。
プロンプトの使い回しや改良も簡単で、そのまま全体に展開できます。

・安心して使えるセキュリティ設計
Teamプランでは入力内容が学習に使われず、チャット履歴も外部に漏れません。
管理コンソールで公開範囲も設定できるので、社内情報も安心して組み込めます。

「一つのGPTに何でも詰め込みすぎる」と逆に使いにくくなることも。
用途や部門ごとに分けての運用がおすすめです!

カスタムGPTの活用例

カスタムGPTを導入すると、社内の様々なシーンで専用AIアシスタントが活躍してくれます。

用途に応じてChatGPTを調整することで、「ドキュメントアシスタント」「コーディングアシスタント」「データ分析ツール」などあらゆる種類の業務に合わせたカスタム版を構築し、チーム内で共同利用することが可能です。
ここでは、実践的な活用例をいくつかご紹介します。

営業チーム向け:営業アシスタントGPT
予め製品カタログやFAQを読み込ませておくことで、提案資料や質問対応をサポート。
「○○商品のメリットは?」と聞けば、すぐに要点を整理して答えてくれます。

・エンジニア向け:技術ナレッジGPT
技術ドキュメントや構築事例、エラー事例等を集約しておくことで設定方針の確認、ログ分析の補助まで幅広く対応できます。
社内Wikiの延長として、調査工数の削減と知識の横展開に役立ちます。

・社内対応向け:Q&AサポートGPT
人事・総務・IT部門のよくある質問に即答する社内チャットボット。
「有給の申請方法は?」「VPNの接続手順は?」といった問い合わせに24時間対応。
マニュアルを読み込ませれば、対応の初歩はGPTが担ってくれるので、担当者の負担も軽減できます!

特別な準備がなくても、既存の資料を読み込ませるだけで始められます。
まずは自分の部署用に1つ作ってみるのがおすすめです!

カスタムGPT活用のTips・工夫

最後に、カスタムGPTをチームで効果的に運用するためのコツや工夫をいくつか紹介します。

  • プロンプトは目的別に設計する
    まずはGPTに「何をしてほしいか」「どんな口調で話すか」を明確に伝えるのがコツ。
    例:「丁寧な敬語で営業資料を作成」「技術用語はかみ砕いて説明」など。
    最初にしっかり設計しておけば、毎回細かく指示しなくても一貫性のある回答が得られます。
  • 定期的に中身をアップデート
    社内ルールの変更、新サービスの追加、FAQの更新などがあれば、都度GPTにも反映を。
    「作って終わり」ではなく、常に最新状態を保つことで、精度と信頼性をキープできます。
  • チームの声を反映しよう
    実際に使うメンバーからのフィードバックは宝の山。
    「ここはうまく答えられなかった」「この表現が分かりにくい」といった意見をもとに改良していきましょう。
    GPTは“みんなで育てるアシスタント”という意識が大切です。
  • 公開範囲は用途に応じて設定
    社内限定のGPTは「チーム内のみ」で運用し、誤って外部に出ないように注意。
    汎用的で社外にも役立つGPTは、必要に応じてリンク共有やGPTストア公開も視野に入れましょう。
  • 最終判断は人間が行う
    どれだけ便利でも、GPTはあくまで補助役。
    重要な提案書や対外的な文書は、必ず人の目でチェックしましょう。
    「AIの力を借りつつ、人間の判断で仕上げる」がベストバランスです。

以上、ChatGPTチームプランのカスタムGPT機能について、その魅力と活用ポイントを紹介しました。チームの知見を凝縮したオリジナルGPTを作成・共有することで、情報共有の効率化やアウトプットの標準化など多くのメリットが得られます。

業務に合わせて柔軟に設計できるのがカスタムGPTの強みです。
うまく活用することで、チーム全体の生産性向上につながりますね!

おわりに

最後までお読みいただきありがとうございました。
次回は『カスタムGPTの実践編』について紹介する予定です!

秀高

次回の記事もどうぞお楽しみに!