HPE Tech Jam Bangkok 2026に参加してきました!
こんにちは、SYC Tech Blogをご覧いただきありがとうございます!
2026年5月にタイ・バンコクで開催された「HPE Tech Jam Bangkok 2026」に参加してきました。

本イベントは、HPEが開催するアジア太平洋地域のパートナー向け技術イベントです。
今回は1,600名以上が参加し、325を超える技術セッションやハンズオン、認定試験が実施されました。
また、スポンサー企業やパートナー企業との交流会も多数開催され、最新技術の情報収集だけでなく、各社の取り組みや市場動向について情報交換できる貴重な機会となりました。

本記事では、その中でも特に印象に残った「市場のメガトレンド」と、それに対するHPEの重点施策、そしてイベントを通じて感じたことについてご紹介します。
HPEが捉える3つのメガトレンド
今回のTech Jamでは、HPEが顧客を取り巻く大きな市場変化として位置付ける、3つのメガトレンドについても紹介されていました。

① Great VM Reset
BroadcomによるVMware買収を契機として、企業は仮想化基盤の見直しを迫られています。
単なる製品置換ではなく、
- オンプレミス
- パブリッククラウド
- 複数の仮想化基盤
が混在する環境をどう運用するかが課題となっています。
② AI Gold Rush
生成AIの活用がPoC段階から実運用フェーズへ移行しています。
Agentic AIやVision AIなど、業務システムへ組み込まれる事例が増えており、AI活用はチャットボットや文書生成の枠を超え、業務システムやインフラ運用へ広がり始めています。
会場ではさまざまな業界におけるAI活用事例も紹介されており、AI活用が次のフェーズへ進んでいることを実感しました。
また、AI活用の本格化に伴い、GPUリソースやデータ管理、運用体制など、AIを支えるインフラ基盤の重要性も高まっています。
③ Security & Resiliency Imperative
サイバー攻撃やランサムウェア被害の増加により、
「バックアップがある」だけでなく、
「どれだけ早く、確実に復旧できるか」
が重視される時代になっています。
そのため、バックアップやDR(災害対策)を含めた事業継続性の確保が、これまで以上に重要なテーマとなっています。
HPEの重点施策
こうした市場変化に対し、HPEは大きく3つの重点領域を掲げていました。
AI戦略:AI Factory
AI活用を支える統合インフラ基盤として「AI Factory」を推進しています。
単なるGPUサーバではなく、
- Compute
- Networking
- Storage
- Security
- Operations
といった要素を含めたAI基盤全体を提供する考え方です。

Hybrid Cloud戦略:Morpheus中心のCloudOps
Great VM Resetへの対応として、
- Morpheus
- OpsRamp
- Zerto
を組み合わせたCloudOps戦略を展開しています。
仮想化基盤の置き換えだけではなく、環境の構築(Provision)、監視・運用(Observe)、保護(Protect)までを一貫して提供する考え方が印象的でした。

Networking戦略:Self-Driving Network
Juniper統合後のNetworking戦略として、「Self-Driving Network」が大きく打ち出されていました。
図のように、データ分析(Insight)から推奨(Recommendation)、運用支援(Assist)、そして自動運用(Self-Driving)へと段階的に進化させるアプローチが示されており、最終的には自己構成・自己最適化・自己修復を実現する自律型ネットワークを目指しています。

Tech Jamから得られた気付き
今回のTech Jamでは、AI、Hybrid Cloud、Networkingの各領域において、インフラ提案のあり方が変化していることを強く感じました。
特に印象的だったのは、AI Factory、CloudOps、Self-Driving Networkと、一見異なるテーマでありながら、いずれも「運用の高度化・自動化」を目指していたことです。
また、AIが分析や推奨提案にとどまらず、自律運用の実現に向けて活用されている点からも、技術の進化を実感しました。
今後も技術動向だけでなく市場の変化にも目を向けながら、継続的に知見を蓄積し、お客様の課題解決につながる提案活動に活かしていきたいと思います。
Great VM Resetは日本でも現実に
今回のTech Jamでも「Great VM Reset」が大きなテーマとして取り上げられていましたが、実際に当社でも、VMware環境からの移行や仮想基盤の見直しに関するご相談が増えています。
移行先としては、HPE VM Essentials (VME) をはじめ、Azure LocalやHyper-Vなど様々な選択肢があり、お客様の要件や運用方針に応じた検討が進められています。
当社でもこれらの技術に関する検証や情報発信を行っており、特にVMEに関しては製品概要からバックアップ連携、UPS連携まで複数の記事を公開しています。
HPE VM Essentialsは仮想環境の救世主となり得るか!?
【検証】Veeam Backup & Replication v13でHPE VM Essentialsをバックアップ!プラグイン導入手順と注意点
HPE Morpheus VM EssentialsのSimpliVity環境でUPSシャットダウン連携してみた
また、移行先の選択肢の一つであるHyper-Vについても、Windows Server 2025で対応したワークグループクラスタ環境についても紹介していますので、あわせてご覧ください。
Windows Server 2025 で構築する”Hyper-V ワークグループクラスタ”
※次回は番外編として、初めての海外出張となったバンコク滞在記をお届けします。技術イベントとはまた違った視点で、現地の雰囲気や交流の様子をご紹介できればと思います!
